<夫漫画>かじとかめ【2話】

話は夫よたさんが中2の頃にさかのぼる。1980年代、昭和の終わり頃。よたさんには姉と弟がいる。これは弟と二人で留守番をしていた時の話。

前の話(プロローグ)

弟と留守番中のよたさん。お腹がすいた弟のためにコロッケを揚げようとする。

パンチパーマの中学生、と聞くとかなりやさぐれた非行少年を想像する。が、お腹を空かせた弟のためにコロッケを揚げるなんて、かなり偉い。今みたいにコンビニに行けば安くて美味しいものがある時代とは違ったのか、単に買物が面倒だったのか。本当のところは謎だが、「こいつは俺が守る」という気概があるところは、今のよたさんの片鱗を感じなくもない。

よたさんから聞いた話を漫画にするにあたり、弟は何のゲームをしていたのか気になった。調べるとファミコンが発売されるより少し前の話。とすると、エポック社が発売したカセットビジョンである可能性が高いと推測。友達のお兄さんが持っていたような記憶…。そして映画雑誌のSCREENは当時カタカナ表記。現在の英語表記になったのは1997年で、ちょうど私が読み始めた頃。昭和を懐かしいと思う世代の私だが、パンチパーマの中学生は見たことがない。このあたり、夫婦の年の差を感じるところだ。

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