夫は大工さん。夏でも冬でも仕事が終わると汗だくだ。
なので、夫には仕事から帰ると自らすぐ洗濯をする、という素晴らしい習性が身についている。すぐ洗濯するので、速乾性の高い素材で作られた作業着は翌日もすぐ着ていける。替えはほぼ不要。替えがなく、しょっちゅう洗濯する、ということは、すなわち作業着がすぐぼろくなる、ということなのだ。
寅一（とらいち）は鳶や大工の作業着やグッズ全般を扱う日本のブランド。夫はたまに鳶の仕事もするので、地下足袋にニッカボッカというスタイルのこともある。ニッカボッカは超超超ロング八分がいい、とかこだわりがあるようで、確かにかつて寅一で全身きめていた頃の鳶スタイルはかっこよかった。仕事着はいいものを着てもいいような気がするが、結局着倒してぼろくなるなら、今の安物でもいいような気もする。なにより、40代を過ぎて多分に漏れずお腹が出てきた夫には、ゆとりのある今のゆるゆる安物ドカジャンスタイルが楽なのでは？と、私は勝手に納得している。
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